ふたりぶん、ひとりぶん
2006年10月23日『涙雨』すら降らなかったその日は
彼女の笑顔のように明るくて、爽やかな日だった、そうな。
「俺たちは、彼女の分も生きないとな」
ぽつり放たれた言葉に、ちくりと胸が痛む。
わかってる、純粋に、生を大切にしようって言いたいことは。
だけど、……私はそんなに強くないから
誰かの分まで自分の人生で背負ってしまえるほど強くないんだ。
だから、願う。
彼女のこれからを私が生きられなくても、
私が彼女の笑顔を忘れませんように。
もう見られない笑顔だと嘆く前に、
覚えていられることを幸せだと感じられますように。
もう誰の死に目にも会いたくないからと死を望む時は、
ふたりぶんじゃなくていいから……
たったひとりぶん、自分の分くらい精一杯生きろって
あなたの声が私を思い止まらせてくれますように。
私の存在は弱くて小さいけれど
あなたのではなく、私の未来を
私がきちんと歩いていけますように。
彼女の笑顔のように明るくて、爽やかな日だった、そうな。
「俺たちは、彼女の分も生きないとな」
ぽつり放たれた言葉に、ちくりと胸が痛む。
わかってる、純粋に、生を大切にしようって言いたいことは。
だけど、……私はそんなに強くないから
誰かの分まで自分の人生で背負ってしまえるほど強くないんだ。
だから、願う。
彼女のこれからを私が生きられなくても、
私が彼女の笑顔を忘れませんように。
もう見られない笑顔だと嘆く前に、
覚えていられることを幸せだと感じられますように。
もう誰の死に目にも会いたくないからと死を望む時は、
ふたりぶんじゃなくていいから……
たったひとりぶん、自分の分くらい精一杯生きろって
あなたの声が私を思い止まらせてくれますように。
私の存在は弱くて小さいけれど
あなたのではなく、私の未来を
私がきちんと歩いていけますように。
コメント