目を閉じて少しだけ闇に逃げる
ずきずきと広がる痛み。
それでも、目からの刺激が減るだけ、痛みが薄まるような気がして。
その、一瞬。
そっといたわるようにのばされた腕の奥から
「……しんどい?」
包み込むような、声。
「大丈夫、だよ」
微笑んで見せても
真偽を図るようにじっと見つめた後で、
今度は探るように
「頭、痛い、?」
なんでわかるの、って目を見開いた私に
心配くらいさせてくれよって、完璧に隠さないでくれよ、って困ったように微笑んで。
……ああ。
やせ我慢なんか通じないんだね。
だから私が かなわない人。
ずきずきと広がる痛み。
それでも、目からの刺激が減るだけ、痛みが薄まるような気がして。
その、一瞬。
そっといたわるようにのばされた腕の奥から
「……しんどい?」
包み込むような、声。
「大丈夫、だよ」
微笑んで見せても
真偽を図るようにじっと見つめた後で、
今度は探るように
「頭、痛い、?」
なんでわかるの、って目を見開いた私に
心配くらいさせてくれよって、完璧に隠さないでくれよ、って困ったように微笑んで。
……ああ。
やせ我慢なんか通じないんだね。
だから私が かなわない人。
『嫌い』で、生きられるひと
2008年11月17日 時事ニュース コメント (7)社会人一年目。
とある人に心底、嫌われていた。
社会人としても人間としてもまだまだ未熟だったから、きっと、自分が至らないんだろう、って、思って
できる限り頑張った。
それでも、あからさまに、嫌われていた。
「あの子は人間としてだめだ」という陰口すら言われていることも、わかっていた。
悔しくて、情けなくて、何度も泣いた。
二年目に入って、半年ほどしたとき。
『普通』に、接されていた。
何が変わったでもなく、まだまだできていないことも多いにもかかわらず、
以前だと何の話を誰としていても目も合わせてくれる気配すらなかったのに、
同じような話で、自然に話をふられた。
恐ろしいほど、『普通』だった。
思わず相談した先輩に、ため息交じりにこう言われた。
「あの人は、『嫌いな人』がいないと仕事できないみたいなんだ」
「私も入った時、嫌われてたし陰口も散々叩かれた。でも、あなたが入ってからピタリとやんだ。標的があなたに代わったから。彼女が今嫌いなのは別の人だから、標的から外れたあなたには、普通に接してくるんだ。だから、これからは普通に接するといいよ。逆に、おどおどしてたらまた『あれ?』って思われるよ」
最初は、安堵。
次に、なんともいえない違和感が心の中でもりあがった。
あれだけのことを言いふらして。
あれだけのことをして。
近寄るなと、嫌いだと、目の前から消えてくれと言わんばかりの仕打ちをして。
それでも、自分の気持ちひとつでそれだけ嫌っていた人にも普通に接する、なんて……
嫌っている時は近寄ると怒るのに、
気まぐれで嫌わなくなったあとは、近寄っていかなければ、自分の言葉に反応してくれなければ怒るなんて。
さみしい人だ、と、思った。
そんな風にしか生きられないなんて。
無意識にでも、必ず『嫌いな人』を作って、その人を憎む力で仕事をするなんて。
好きより嫌いのほうが簡単で
愛するより憎むほうが易しくて
包む言葉より傷つける言葉のほうが口をついて出てきやすい
この世界なんて、所詮、そんなものだけれども
簡単に、自分に易しく生きると、大切なものを、──忘れていきそう。
とある人に心底、嫌われていた。
社会人としても人間としてもまだまだ未熟だったから、きっと、自分が至らないんだろう、って、思って
できる限り頑張った。
それでも、あからさまに、嫌われていた。
「あの子は人間としてだめだ」という陰口すら言われていることも、わかっていた。
悔しくて、情けなくて、何度も泣いた。
二年目に入って、半年ほどしたとき。
『普通』に、接されていた。
何が変わったでもなく、まだまだできていないことも多いにもかかわらず、
以前だと何の話を誰としていても目も合わせてくれる気配すらなかったのに、
同じような話で、自然に話をふられた。
恐ろしいほど、『普通』だった。
思わず相談した先輩に、ため息交じりにこう言われた。
「あの人は、『嫌いな人』がいないと仕事できないみたいなんだ」
「私も入った時、嫌われてたし陰口も散々叩かれた。でも、あなたが入ってからピタリとやんだ。標的があなたに代わったから。彼女が今嫌いなのは別の人だから、標的から外れたあなたには、普通に接してくるんだ。だから、これからは普通に接するといいよ。逆に、おどおどしてたらまた『あれ?』って思われるよ」
最初は、安堵。
次に、なんともいえない違和感が心の中でもりあがった。
あれだけのことを言いふらして。
あれだけのことをして。
近寄るなと、嫌いだと、目の前から消えてくれと言わんばかりの仕打ちをして。
それでも、自分の気持ちひとつでそれだけ嫌っていた人にも普通に接する、なんて……
嫌っている時は近寄ると怒るのに、
気まぐれで嫌わなくなったあとは、近寄っていかなければ、自分の言葉に反応してくれなければ怒るなんて。
さみしい人だ、と、思った。
そんな風にしか生きられないなんて。
無意識にでも、必ず『嫌いな人』を作って、その人を憎む力で仕事をするなんて。
好きより嫌いのほうが簡単で
愛するより憎むほうが易しくて
包む言葉より傷つける言葉のほうが口をついて出てきやすい
この世界なんて、所詮、そんなものだけれども
簡単に、自分に易しく生きると、大切なものを、──忘れていきそう。
信じる
2007年2月1日4年も一緒に居て
笑ったり怒ったり泣いたり
話を聞いたり、聞いてもらったり
注意したり、注意されたり
教えたり教えられたり
そんな時間の中で
みんながどんな人なのかわかるようになって。
「……どんな話をしても、どんな弱さをさらけ出しても
『誰かにばらされたら』『離れていかれたら』なんて
そんなくだらないこと、心に浮かぶことすらなくなったね」
口が堅いとか、そんなことじゃない。
目に見えるものでも聞こえてくるものでもないけど
確かに感じる、みんなのこころ。
それが、多分、「信じる」ということなんだろう──。
笑ったり怒ったり泣いたり
話を聞いたり、聞いてもらったり
注意したり、注意されたり
教えたり教えられたり
そんな時間の中で
みんながどんな人なのかわかるようになって。
「……どんな話をしても、どんな弱さをさらけ出しても
『誰かにばらされたら』『離れていかれたら』なんて
そんなくだらないこと、心に浮かぶことすらなくなったね」
口が堅いとか、そんなことじゃない。
目に見えるものでも聞こえてくるものでもないけど
確かに感じる、みんなのこころ。
それが、多分、「信じる」ということなんだろう──。
いちばん
2007年1月11日いちばんに理解してくれる人を
いちばん愛せたら
いちばん幸せになれるような気がするのに
いちばん傍にいてほしいから
いちばん好きだけど
いちばんに愛することなんて出来なくて
いまのままでいたいから。
離れたくないから。
いちばん好きだなんて気付いちゃいけない
それは、この関係を壊してしまう想い。
だから、いちばんの想いは心の奥にふたをして。
たぶん、ずうっと、『一番』を想いながら
二番目を選び続ける
いちばん愛せたら
いちばん幸せになれるような気がするのに
いちばん傍にいてほしいから
いちばん好きだけど
いちばんに愛することなんて出来なくて
いまのままでいたいから。
離れたくないから。
いちばん好きだなんて気付いちゃいけない
それは、この関係を壊してしまう想い。
だから、いちばんの想いは心の奥にふたをして。
たぶん、ずうっと、『一番』を想いながら
二番目を選び続ける
さむい。
2006年12月11日どうなんだか。どうなんだか。
一週間くらいメール無くても平気なんて何かおかしいのかな。
半月以上声聞かなくても平気なんて変なのかな。
気を使うのは好きだからなのか、好きじゃないからなのか。
甘えたくないのは強がりなのか、重荷になるのが怖いからなのか。
会いたくないのは寂しくなるからなのか、面倒くさいからなのか。
寒い夜でも、ぬくもりを求めるように携帯に手を伸ばすことをしなくなったのは
もうこんな関係に諦めてるからなのか。
一週間くらいメール無くても平気なんて何かおかしいのかな。
半月以上声聞かなくても平気なんて変なのかな。
気を使うのは好きだからなのか、好きじゃないからなのか。
甘えたくないのは強がりなのか、重荷になるのが怖いからなのか。
会いたくないのは寂しくなるからなのか、面倒くさいからなのか。
寒い夜でも、ぬくもりを求めるように携帯に手を伸ばすことをしなくなったのは
もうこんな関係に諦めてるからなのか。
見つけた、次の、大切な夢。
今までの夢を捨てたわけじゃない。
でも今はそれよりもっと大切なことを見つけたから
だから大丈夫。
何が起こるかわからないけれど
続けられるかもわからないけれど
それでも、妥協しないで追いかけてきた
この仕事を選んだことは
絶対に後悔しない自信がある。
だから、きっと、大丈夫。
来年、私は
どんな風に笑ってるのかな。
今までの夢を捨てたわけじゃない。
でも今はそれよりもっと大切なことを見つけたから
だから大丈夫。
何が起こるかわからないけれど
続けられるかもわからないけれど
それでも、妥協しないで追いかけてきた
この仕事を選んだことは
絶対に後悔しない自信がある。
だから、きっと、大丈夫。
来年、私は
どんな風に笑ってるのかな。
ふたりぶん、ひとりぶん
2006年10月23日『涙雨』すら降らなかったその日は
彼女の笑顔のように明るくて、爽やかな日だった、そうな。
「俺たちは、彼女の分も生きないとな」
ぽつり放たれた言葉に、ちくりと胸が痛む。
わかってる、純粋に、生を大切にしようって言いたいことは。
だけど、……私はそんなに強くないから
誰かの分まで自分の人生で背負ってしまえるほど強くないんだ。
だから、願う。
彼女のこれからを私が生きられなくても、
私が彼女の笑顔を忘れませんように。
もう見られない笑顔だと嘆く前に、
覚えていられることを幸せだと感じられますように。
もう誰の死に目にも会いたくないからと死を望む時は、
ふたりぶんじゃなくていいから……
たったひとりぶん、自分の分くらい精一杯生きろって
あなたの声が私を思い止まらせてくれますように。
私の存在は弱くて小さいけれど
あなたのではなく、私の未来を
私がきちんと歩いていけますように。
彼女の笑顔のように明るくて、爽やかな日だった、そうな。
「俺たちは、彼女の分も生きないとな」
ぽつり放たれた言葉に、ちくりと胸が痛む。
わかってる、純粋に、生を大切にしようって言いたいことは。
だけど、……私はそんなに強くないから
誰かの分まで自分の人生で背負ってしまえるほど強くないんだ。
だから、願う。
彼女のこれからを私が生きられなくても、
私が彼女の笑顔を忘れませんように。
もう見られない笑顔だと嘆く前に、
覚えていられることを幸せだと感じられますように。
もう誰の死に目にも会いたくないからと死を望む時は、
ふたりぶんじゃなくていいから……
たったひとりぶん、自分の分くらい精一杯生きろって
あなたの声が私を思い止まらせてくれますように。
私の存在は弱くて小さいけれど
あなたのではなく、私の未来を
私がきちんと歩いていけますように。
空色の羽根
2006年9月22日羽根が、あればいいのに。
そうしたら、ふわり風に乗って
会いたいって言ってくれた人のところに
すぐに飛んでいけるのに。
そうしたら、会えないって嘆くより
もっと大切な時間を過ごせるのに。
空の向こうは望まないから
せめてこの地上を翔けるための
翼がほしい。
翼がほしい。
そうしたら、ふわり風に乗って
会いたいって言ってくれた人のところに
すぐに飛んでいけるのに。
そうしたら、会えないって嘆くより
もっと大切な時間を過ごせるのに。
空の向こうは望まないから
せめてこの地上を翔けるための
翼がほしい。
翼がほしい。
きまらない……
2006年9月20日『来年』の保証が無いのは、やっぱりちょっとは、不安だね。
来年の今頃は何をしているんだろう。
当たり前のように続いている「今」は、もうきっとそこには無いだろうけれど
それでも、──
当たり前のように仕事をしているんだろうか。
国家試験の受験の手引き。
受けようか、受けまいか。
1月まで就活してなきゃ、受けるんだけど……
来年の今頃は何をしているんだろう。
当たり前のように続いている「今」は、もうきっとそこには無いだろうけれど
それでも、──
当たり前のように仕事をしているんだろうか。
国家試験の受験の手引き。
受けようか、受けまいか。
1月まで就活してなきゃ、受けるんだけど……
小指の誓い
2006年8月4日約束を
今年は、果たせなくなりそう。
ごめんね。
あなたの夢でもあったし
私の夢でもあったから
なろうって思ってたんだけど
頑張って受かろうって思ってたんだけど
ちょっとだけ寄り道しても、いいかな
見ちゃったんだ、人が泣くところ。
感じたんだ、私にも出来ることがあるって。
死ぬまでに話のできる時間は限られていること
大切な人を失う痛みも悲しみも君が教えてくれたんだったよね
そんな私だからこそ、
生きている時間を大切にしてね、と伝えられると
だから、私が大好きな場所で
一番大好きなお仕事に就くのはもう少し後にするね
いつかはきっとなるから
それは私の夢でもあるから
だから、それまでもうちょっと、
約束は、先送り。
今年は、果たせなくなりそう。
ごめんね。
あなたの夢でもあったし
私の夢でもあったから
なろうって思ってたんだけど
頑張って受かろうって思ってたんだけど
ちょっとだけ寄り道しても、いいかな
見ちゃったんだ、人が泣くところ。
感じたんだ、私にも出来ることがあるって。
死ぬまでに話のできる時間は限られていること
大切な人を失う痛みも悲しみも君が教えてくれたんだったよね
そんな私だからこそ、
生きている時間を大切にしてね、と伝えられると
だから、私が大好きな場所で
一番大好きなお仕事に就くのはもう少し後にするね
いつかはきっとなるから
それは私の夢でもあるから
だから、それまでもうちょっと、
約束は、先送り。
ただそれだけを
2006年7月15日太陽の光が空と海の境でキラキラときらめくのが好き
夜寝ようと目を閉じると聞こえてくるカエルの合唱が好き
遠く見上げた夜空に浮かぶ名も知らない星を眺めるのが好き
道端に凛と咲く小さな花が好き
世界は美しくて
だから、生きていることは素晴らしい
ただそれを、伝えたいんだけどな。
自分の命も誰かの命も無駄にしないように。
この世界では、そんな世界が見えなくなりがちだから。
夜寝ようと目を閉じると聞こえてくるカエルの合唱が好き
遠く見上げた夜空に浮かぶ名も知らない星を眺めるのが好き
道端に凛と咲く小さな花が好き
世界は美しくて
だから、生きていることは素晴らしい
ただそれを、伝えたいんだけどな。
自分の命も誰かの命も無駄にしないように。
この世界では、そんな世界が見えなくなりがちだから。
帰って来てすぐ、テレビをつける。
パソコンの音量も上げて、
野球中継の音 機械の音
部屋に音を満たす。
そうしないと
たった一人で居ることに
耐えられなくなるから
あぁそっか、昨日は家族といたから。
この6畳半の部屋が、いつもより広く感じて。
空気からは、何も感じられなくて。
独りの夜
もう3ヶ月になるのに、それでもなお──
今日は、いつもの『音』すら気を紛らわせてはくれない
その事実が、少し、苦しい……
パソコンの音量も上げて、
野球中継の音 機械の音
部屋に音を満たす。
そうしないと
たった一人で居ることに
耐えられなくなるから
あぁそっか、昨日は家族といたから。
この6畳半の部屋が、いつもより広く感じて。
空気からは、何も感じられなくて。
独りの夜
もう3ヶ月になるのに、それでもなお──
今日は、いつもの『音』すら気を紛らわせてはくれない
その事実が、少し、苦しい……
わかちあう
2006年6月6日好きだ、と言ってくれた人が居た
『見つけるのは たった一筋の光でいい』
私の紡いだその言葉を、大好きだといってくれた
『私たちは、生きているから』
私の描いた小説を、泣いたけど、でも、良かったといってくれた
さりげないその言葉が、私にまた書く力をくれる
あぁそうか、
私たちは
言葉を与え合うことで力を手に入れることの出来る存在なんだね
『見つけるのは たった一筋の光でいい』
私の紡いだその言葉を、大好きだといってくれた
『私たちは、生きているから』
私の描いた小説を、泣いたけど、でも、良かったといってくれた
さりげないその言葉が、私にまた書く力をくれる
あぁそうか、
私たちは
言葉を与え合うことで力を手に入れることの出来る存在なんだね
シナルジア
2006年6月1日知っていること は大切。
知識を得るってこと。
『それ』をわかってるってことは、すごく大切だけど。
必要なのはそれだけじゃなくて
感じること も
すごくすごく、大切なこと。
頭だけじゃない
心から
いつか言葉を届けられるように
いつかケアを出来るように
貴方のために
貴方の痛みを分かち合うように
貴方の喜びを感じ取れるように
貴方だけのために
知識を得るってこと。
『それ』をわかってるってことは、すごく大切だけど。
必要なのはそれだけじゃなくて
感じること も
すごくすごく、大切なこと。
頭だけじゃない
心から
いつか言葉を届けられるように
いつかケアを出来るように
貴方のために
貴方の痛みを分かち合うように
貴方の喜びを感じ取れるように
貴方だけのために
透明に
2006年5月23日羽が生えたように
風になったように
存在が透明になっていく
憎しみも
後悔も
希望も
祈りも
すべて消えて
まるでそこに何も無かったかのように
ふって、透明になって。
ああ、それは
とても理想的だけど
とても哀しいこと──
風になったように
存在が透明になっていく
憎しみも
後悔も
希望も
祈りも
すべて消えて
まるでそこに何も無かったかのように
ふって、透明になって。
ああ、それは
とても理想的だけど
とても哀しいこと──
バトンで書いた、ものだけど。
遺せるとしたら、この言葉。
たとえ、誰がけんか腰でやってきても 力を示すことはやめておきなさい。
その国の者、自国の者、双方を傷つけてまで我を通すことに意味はないから。
貴方の目はこの国を見守るため 口は使者と話すため、
耳は民と使者の声を聴くためにあるのだから。
そしてその手は、他の国と握るためにあるのよ。
だから、強くなりなさい。
強さとは、武力じゃない。相手を知り、認め、ともに笑い、泣けるだけの気持ちを持つこと。
よくよく相手の話を聞き、憎んだりうらやんだりするのではなく、互いを認め合い、ともに幸せな未来を築いていきなさい。
──大丈夫。あなたは一人ではないから。
遺せるとしたら、この言葉。
たとえ、誰がけんか腰でやってきても 力を示すことはやめておきなさい。
その国の者、自国の者、双方を傷つけてまで我を通すことに意味はないから。
貴方の目はこの国を見守るため 口は使者と話すため、
耳は民と使者の声を聴くためにあるのだから。
そしてその手は、他の国と握るためにあるのよ。
だから、強くなりなさい。
強さとは、武力じゃない。相手を知り、認め、ともに笑い、泣けるだけの気持ちを持つこと。
よくよく相手の話を聞き、憎んだりうらやんだりするのではなく、互いを認め合い、ともに幸せな未来を築いていきなさい。
──大丈夫。あなたは一人ではないから。
ゆめ
2006年5月6日キャリアとか、
知識だとか、
そんなの全然関係なくて。
たとえば どんなに賢くったって
その道が、誰もに「もったいない」といわれたって
逆に、どんなに「無謀だ」って言われたって
他人の期待にこたえて
自分の夢をあきらめるなんて不幸せすぎる
だから
私はこの道を行くよ
私の幸せは、私が作り出してくから
いつか、貴方に会う私が、笑っていられるように。
知識だとか、
そんなの全然関係なくて。
たとえば どんなに賢くったって
その道が、誰もに「もったいない」といわれたって
逆に、どんなに「無謀だ」って言われたって
他人の期待にこたえて
自分の夢をあきらめるなんて不幸せすぎる
だから
私はこの道を行くよ
私の幸せは、私が作り出してくから
いつか、貴方に会う私が、笑っていられるように。
学校
2006年3月23日窓のすみから見る水平線
木登りをした森
だだっ広い校庭
校舎の陰忘れ去られたような木
4つ目のテニスコート
中庭の池
屋上から見上げた空
体育館の鏡
夕焼けの教室
おはようの声
ふざけあった仲間
交わす言葉
あたたかい空気
本を通した会話
演技に入る一瞬前の静寂
全部全部大好きだから
それが私の全部を作ってきたから
その場所が私のふるさとだから
いつか帰ろう
たとえどんな形になっても
そして伝えよう
この場所は青春のステージだって
だから
たくさんたくさん、
悩んで苦しんで泣いて怒って
それでも
楽しんで
──笑って
過ごしてく場所になれるんだって
だから
いつか、帰ろう
木登りをした森
だだっ広い校庭
校舎の陰忘れ去られたような木
4つ目のテニスコート
中庭の池
屋上から見上げた空
体育館の鏡
夕焼けの教室
おはようの声
ふざけあった仲間
交わす言葉
あたたかい空気
本を通した会話
演技に入る一瞬前の静寂
全部全部大好きだから
それが私の全部を作ってきたから
その場所が私のふるさとだから
いつか帰ろう
たとえどんな形になっても
そして伝えよう
この場所は青春のステージだって
だから
たくさんたくさん、
悩んで苦しんで泣いて怒って
それでも
楽しんで
──笑って
過ごしてく場所になれるんだって
だから
いつか、帰ろう
ぬくもり
2006年3月15日髪をそっと梳く手も
ぎゅっと抱きしめてくる腕も
穏やかな笑みで言う「どした?」て声も 顔も
孤独を抱える私のその淋しさごと温かく包んでくれて
あまりにもあたたかくて
……
あぁだから
泣きたくなるのかもしれない
手を離したくなくなってしまうから
貴方の枷になりたくないのに
私は独りで立っていかなきゃいけないのに
その温かさに頼ってしまいそうで
それでも
いない夜は寒い風が隣をすり抜けていく
まるで寂しさを増すように
ぬくもりを恋しがるように
ぎゅっと抱きしめてくる腕も
穏やかな笑みで言う「どした?」て声も 顔も
孤独を抱える私のその淋しさごと温かく包んでくれて
あまりにもあたたかくて
……
あぁだから
泣きたくなるのかもしれない
手を離したくなくなってしまうから
貴方の枷になりたくないのに
私は独りで立っていかなきゃいけないのに
その温かさに頼ってしまいそうで
それでも
いない夜は寒い風が隣をすり抜けていく
まるで寂しさを増すように
ぬくもりを恋しがるように
うさぎ
2006年3月5日淋しくて
苦しくて
何度も携帯電話に手をのばしては
言葉が出てこなくてまた閉じる
いつからこんなに弱くなったんだろう?
そんな独り言と、やせ我慢。
ぽっかりあいた虚無感
独りで立つには空虚な風
誰といても埋まらない孤独
加えられる
「おかえり」のない部屋
誰もいない寒さ
今 ここにいて
そばに来て
心を 溶かして
また、笑顔になりたいから……
苦しくて
何度も携帯電話に手をのばしては
言葉が出てこなくてまた閉じる
いつからこんなに弱くなったんだろう?
そんな独り言と、やせ我慢。
ぽっかりあいた虚無感
独りで立つには空虚な風
誰といても埋まらない孤独
加えられる
「おかえり」のない部屋
誰もいない寒さ
今 ここにいて
そばに来て
心を 溶かして
また、笑顔になりたいから……